2024年5月19日(日)に開催される文学フリマ東京38に出店します。
ブースは第一展示場 K-5~6「低志会&週末批評」です。
新刊
低志会の会報第3号『自転車のサドルを殴る代わりに低志会の本を埋めて枝を挿す、つまりそれが祈り vol. 3(仮)』(本文36頁・600円くらい)を頒布します。第1号の「河原で拾った石」、第2号の「ファンシーキャラクター」に続き、今号では「むさしの」特集と題して、現代の武蔵野について会員4名がエッセイを寄稿しました。内容とまったく関係のないとても素敵な表紙はオガワデザインさんによるもの。以下、目次と内容紹介です。
安原まひろ「武蔵野の影」
岸田劉生《道路と土手と塀》から国木田独歩『武蔵野』の成立経緯へと遡り、さらにはあの作品を経由することで、未練がましい男の感傷をえぐり出す批評的エッセイ。著者の本領が存分に発揮されています。
オガワデザイン「武蔵野市吉祥寺の模型専門店のこと」
中学生になったオガワ少年はある日、初めてひとりで吉祥寺まで行き、憧れの模型専門店の扉を叩く──。プラモデルが何よりもアツかったあの頃を振り返る、やさしくもどこかほろ苦いエッセイです。
noirse「武蔵野の団地の石」
noirseさんの「石」シリーズ第3弾。ある批評家を手がかりに、郷愁に満ちた独歩の「武蔵野」を殺伐とした現代の郊外へと変容させていく、不穏な気配の武蔵野エッセイ。いつしか雑木林の代わりに廃墟の光景が見えてきます。
てらまっと「さいたまの幻塔」
さいたま新都心が新電波塔の有力候補地だったことを踏まえ、「もしスカイツリーが埼玉に立っていたら」という仮定のもと、いくつかのアニメ作品を通じて2000年代後半から現在までの「埼玉の日常」をたどったエッセイ。わりとがんばって書きました。
橙木ライト 「『すんっ!』、カント、低志会」(特別寄稿)
怪作アニメ『咲う アルスノトリア すんっ!』について、カントに造詣の深い橙木ライトさんに寄稿してもらいました。アンチノミーをめぐる難解な議論から作品構造を取り出してくる手つきが鮮やか。ライトさんにしか書けない文章です。
ほかにも安原さん完全監修「ブリしゃぶ」レシピや、低志会賞受賞作品についての短評、低志会スペースのアーカイブなどを収録しています。当日は低志会の会報第1・2号、安原まひろ個人誌『なんかいのんでも…』第1~3号、さらに『ビンダー 8号 特集=宮崎駿』も用意する予定です。文フリに来られる方は、低志会&週末批評ブース(K-5~6)をよろしくお願いします。
他誌への寄稿(座談会とかインタビューとか)
『ブラインド vol. 2 特集:機動戦士ガンダム 水星の魔女&グリッドマンユニバース』(K-4)
【お知らせ】#文学フリマ東京38 にて
— アニメ批評誌『ブラインド』@文フリ東京K-04 (@blin_d_s) 2024年5月12日
『ブラインドvol.2 特集:機動戦士ガンダム 水星の魔女&グリッドマンユニバース』
を頒布します。
特集作品に関する論考他、前回に引き続き10年代から現在に至る同人アニメ批評を検討する座談会を収録しています。
よろしくお願いします! pic.twitter.com/YpBwEpImb5
前号に続き、砂糖まどさん主宰のアニメ批評同人誌『ブラインド vol. 2』所収の座談会「現代日本の同人アニメ批評②」に参加しました。2010年代アニメ批評同人の盛衰やコミュニティ路線の是非などをめぐって、砂糖さん&『セカンドアフター』主宰の志津Aさんと議論しています。
『声色 Vol. 1 特集:キャラクターソング』(M-12)
私的音楽同好会は5/19(日)に文学フリマ東京38に参加します。
— 私的音楽同好会 @5/19文フリ東京M-12 (@PersonalSongCLB) 2024年5月15日
皆さまとお会いできることを楽しみにしております。#文学フリマ #文学フリマ東京38 https://t.co/xdo4pTD3lS pic.twitter.com/rryHtRKQzR
音楽が全然わからないにもかかわらず、キャラソンに関するインタビューを受けました。90年代末から2000年代にかけての思い出深いキャラソンをいくつかピックアップして話しています。故郷喪失者と音楽、キャラソンの合いの手がなぜ重要なのか、など割と珍しいタイプの話もしています。
こんな感じです。関心のある方はぜひ。